心に思うことを有態に吐露する、気ままなブログ!!
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◆神崎宣武・日本酒コラム集、日本酒で乾杯!より転記、ご案内しております。 ◆『古事記』にみる酒:古代の強酒は毒?◆「八塩折の酒」というのが『古事記』にでてくる。出雲に天降った須佐之男命が、老夫婦の嘆きを聞く。八俣の大蛇が年ごとにやってきて娘をくらっていく、というのである。残るは、櫛名田姫ただひとり。その娘をめとらせてくれたら大蛇を退治しよう、と須佐之男命が答えたのである。大蛇を退治するには策略が要る。大蛇に酒を飲ませ、酔いつぶれたところを切りつける、というもの。老夫婦が酒を醸み、屋敷のまわりの八か所に酒船を置く。その酒が八塩折の酒なのだ。神代にも、だます工面は、酒が入『言非(はい)風柳多留』のなかの一句(川柳)。いいえて妙である。さて、その八塩折の酒とは、「強酒」と解釈する。一度しぼった酒に米・水などを加え、再び発酵させてまたしぼる。それを繰り返して造る強酒が想定できるのだ。神話だから信憑性がとぼしい、ということなかれ。神々の登場は架空であるとしても、その道具だては当時の日本人の共通認識にしたがったもの、とみなくてはならない。太古の人たちも、酒の両面性は周知のことだったのだ。つまり、カミに供えて人々も相伴する酒。これは、いうなれば「薬」となる酒。もう一方に、「毒」になる酒がある。これが八塩折の強酒たった。とみればよかろう。なお、「須佐之男命の大蛇退治」は、わかりやすいかたちで神楽に伝わる。出雲・石見(島根県)、備中(岡山県)、備後(広島県)の秋まつりの神楽で演じられている。その時季、中国山地にご旅行のときには、一度ご覧になるとよいだろう。蛇足ながら、「酔っぱらい」には幾通りかの俗称がある。たとえば、「酔たんぽ」という。「酔泥」ともいう。「寅」ともいう。しかし、ついぞ大蛇とはいわなかった。酔ったあげく首をはねられるのでは、あまりにも縁起が悪かったからであろうか。 ■お酒はこだわりの酒屋キシモトでお買求めを!! ■お酒はこだわりの酒屋キシモトもばいるでお買求めを!!
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