笹祝便り/平成24年8月№69

笹祝便りが本日、8月25日(土)に笹祝酒造から届きました。仔細を転記、ご紹介いたします。

■御神酒あがらぬ神ばなし

　日本の神様へ神饌をお供えする順番はほとんど決まっています。神主様の祝詞を奉するとき、｢御飯、御酒、御餅を始めて種々の物を……｣と続け、その順番が変わることはありません。
私は以前、地元の神主様に順番をお訊ねしたところ、一例として、〝米、酒、モチ、海魚、海草、野菜、果物、お菓子、塩、水〟と教えていただきました。
｢酒｣は飯、餅とともに　熟饌三種といわれ、常に最上位に扱われています。
古くさかのぼると、酒は｢一夜酒(飯と麹を混ぜたもの)｣が多用されていたと考えられます。
一夜酒のひとつに｢口醸み酒｣があります。唾液のなかのアミラーゼの作用で穀物中のデンプンが糖化し、そこに空気中の酵母が入って発酵した酒です。
沖縄では御酒は容姿端正な13～15才迄の少女がかみ手に選ばれ、甘蔗(サトウキビ)で歯をみがき、海水で口をすすぎ、口醸みをして譲したと言われています。

笹祝酒造株式会社　蔵元　笹口孝明


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